データから見たIgA闘病ブログ

2018.4 IgA腎症を発病。治療方法を血液、尿のデータを交えながら紹介する。

2020.8 寛解(Cr1.28蛋白0.15g 潜血-)

本日主治医から「寛解」を告げられた。
8/31のデータは以下の通りで、クレアチニンは1.28と記録更新、これに伴い推算GFRは46%まで改善した。
なおIgA再発リスクについて、尿蛋白および潜血がいずれも「-」で、 尿沈渣に異常がない事から、「可能性は低い」との事である。
また腎機能を維持するために、体調管理(風邪を引かない)はもちろんのこと、血圧管理、それのともなう体重管理、塩分管理が重要であり、下記の値を見て「減塩に心がけるよう」との指導があった。

一応、治療については一区切りついた事になるが、今後もデータの管理は継続していく。

  8/31
推算GFR(%) 46
クレアチニン 1.28
蛋白(g) 0.15
潜血   -
塩分摂取量(g) 13.7

2020.7結果(Cr1.37 蛋白0.15g 潜血+-)

●今回の結果
クレアチンは1.37 (eGFR43%)と横ばい。
潜血が+-に逆戻りしたが、「円柱」に異常がなく「心配に至らない」との見解。
これに伴い、プレドニンが2錠(2mg)に減った。
尿酸(UA)はフェブリックの復活により前回の9.1から6.5に改善。

  7/6
ALB 4.1~5.1 4.2
UN 8~20 21
推算GFR 43
Cr ~1.07 1.37
蛋白 0.15
潜血 +−
尿中蛋白 15
尿中Cr 128
UA 6.5
塩分摂取量 7.9

●総括
下記のグラフは治療開始(2018.3)から現在(2020.7)までの尿蛋白とクレアチニン
の関係である。
【尿蛋白(赤棒)】
・発病時は14gに達していた
・治療開始すぐにステロイドパリスで一挙に2g台に改善
・約5か月の治療で1gを下回った。
クレアチニン(青線)】
・発病時は1.00前後(正常値)
・尿蛋白の改善と反比例し5/31には2.70まで悪化
・約8か月で尿蛋白と正比例し徐々に低下

つまり言えることは、治療開始時はクレアチニンが悪化する事を理解すべきである。治療中は大量のプレドニンを服用するため、精神不安定になりがちでこの事実を受け止めにくい状況となるが、薬治療を信用し、食事療法をきっちり行えばやがて改善するという事実を共有したい。
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2020.5結果(Cr1.47 蛋白0.09g 潜血-)

2020年5月13日の結果は以下の通り。
●概要
クレアチニンは1.4mg/dl前後で下げ止まった(ここが限界)。
・一方、蛋白・潜血尿はほぼ終息(蛋白の0.0*は記録)。
 15g(最悪時)からの復活であり、治療に間違いがなかった事を確信した。
主治医は「順調」としながら、「IgAは喉の炎症などで再発する場合もあり、
普段の体調管理が重要だ」とう見解である。

  5/8 6/5 7/3 8/7 9/4 10/8 11/12 12/9 1/20 2/25 3/23 5/13
ALB 4.6 4.3 4.1 4.4 4.5 4.4 4.6 4.3 4.5 4.7 4.2 4.3
UN mg 24 26 26 23 22 22 25 24 23 19 23 23
推算GFR 38 38 35 38 37 36 35 40 42 39 44 40
Cr mg 1.57 1.54 1.67 1.53 1.57 1.61 1.65 1.49 1.41 1.51 1.35 1.47
蛋白 g 0.52 0.36 0.22 0.22 0.16 0.22 0.23 0.46 0.23 0.42 0.19 0.09
潜血 3+ 3+ 3+ 1+ 2+ +− +− 2+ +− +−
尿中蛋白 12 20 20 6 14 4 4 26 5 10 7 2
尿中Cr 30 73 120 36 112 24 23 74 28 31 47 30
UA mg               7.1 6.9 5.9 5.8 9.1

●処方薬1日の服用量
 症状の改善により今回プレドニンステロイド)が1mg減った。
 逆に前回フェブリックを停止したが、尿酸値が増加したため復活。
ミゾリビン(免疫抑制)150mg
プレドニン(免疫、炎症抑制)3mg→前回より▲1mg
・ロスバスタチン(コレステロール低下)5mg
・ロサルタンK(血圧低下、蛋白量定価)50mg
ファモチジン(胃酸低下)20mg
・シルビニン(血圧低下)5mg
・フェブリック(尿酸抑制)10mg→前回より+10mg

 

2020.3結果(cr1.35 蛋白0.19 潜血-)

しばらくぶりの書き込みである。
2月に帯状疱疹を患った。
当初、背中、わき腹に若干の違和感と発疹、その後、10日ほど遅れてさされたような痛みが続いたが終息。後遺症も残らなかった。
●処方薬
 バラシクロビル 500mg(治療)
 リリカ 75mg(痛み止め)

治療薬の効果もあり1か月程度で終息。

さて本題の腎疾患は以下の通り大きく改善した。クレアチニンは1.35まで低下。
また潜血が「-」には感激した。入院時は、毎日真っ赤な小便と付き合っていたわけ
だから・・・。

  8/7 9/4 10/8 11/12 12/9 1/20 2/25 3/23
ALB  4.4 4.5 4.4 4.6 4.3 4.5   4.2
UN 8~20 23 22 22 25 24 23 19 23
Cr ~1.07 1.53 1.57 1.61 1.65 1.49 1.41 1.51 1.35
eCFE~60 38 37 36 35 40 42 39 44
蛋白 0.22 0.16 0.22 0.23 0.46 0.23 0.42 0.19
潜血 1+ 2+ +− +− 2+ +− +−  -

●処方薬
 ミゾリビン 50mg×4
 プレドニン  1mg×4

2019.8.結果 (Cr1.53 蛋白0.22g 潜血1+)

8月の検診結果については以下の通り。
前月は風邪の影響もあり、若干数値が悪化したが、今回は現状では最良の
数値だった。
クレアチニン1.67→1.53
・推算GFR35→38

次にトピックスとして、初めて尿潜血が+1となった。
これは、先月リクシアナ(血栓防止薬)を停止した影響が大きい
とのことだがモチベーションとなる。
裏付けとして、赤血球が、最大50~99だったものが10~19まで減少した。
また硝子円柱もこれまで1+だったものが今回は0となった。
IgAの動きがも鈍化していると考えられる(考えたい)。

  4/10 5/8 6/5 7/3 8/7
ALB 4.1~5.1 4.2 4.6 4.3 4.1 4.4
UN 8~20 27 24 26 26 23
Cr ~1.07 1.52 1.57 1.54 1.67 1.53

推算GFR ~60

39 38 38 35 38
蛋白 0.47 0.52 0.36 0.22 0.22
潜血 3+ 3+ 3+ 3+ 1+
尿中蛋白 19 12 20 20 6
尿中Cr 53 30 73 120 36
塩分摂取量 12.6 14.7 11.5 8.8 12

2019.7結果 (Cr1.67 蛋白0.22g 潜血3+)

今回クレアチニンが0.13上昇し1.67。これに伴い積算CFEも3ポイント低下し
35となった。2月以来の悪い数値である。
しかし、蛋白量が0.22g/1日で過去最低の値となった。
主治医によると、「クレアチニンは気にする程度ではない。むしろ、蛋白量の
低下を評価すべきだ」との見解。
また「扁桃腺手術もあるだろうが、食生活に注意したことで、塩分摂取が低下し、
その効果は十分ありえる」との事である。
なお、血栓の恐れなしという事で、今回よりリクシアナが停止となった。
さらに次回の結果次第では、プレドニンも2.5mg減らしていただけそうである。

  12/5 1/9 1/22 2/13 3/12 4/10 5/8 6/5 7/3
ALB 4.1~5.1 4.0 4.1 4.0 3.9 4.3 4.2 4.6 4.3  
UN 8~20 35 26 19 26 28 27 24 26 26
Cr ~1.07 1.92 1.85 1.61 1.67 1.58 1.52 1.57 1.54 1.67
eCFE ~60 30 31 36 35 37 39 38 38 35
蛋白 0.34 0.49 0.29 0.38 0.40 0.47 0.52 0.36 0.22
潜血 3+ 3+ 3+ 3+ 3+ 3+ 3+ 3+ 3+
尿中蛋白 37 50 17 35 11 19 12 20 20
尿中Cr 140 132 77 119 36 53 30 73 120
塩分摂取量     9.8 7.8 13.4 12.6 14.7 11.5 8.8

★治療薬と副作用②

現在の治療薬の状況は以下の通りである。
服用は毎朝(ボナロンは週一回)。
 ●ミゾリビン錠   50mg×3錠   免疫抑制
 ●プレドニン錠    5mg×1.5錠    炎症鎮静
 ●ロサルタンK錠  50mg×1錠   血圧抑制+タンパク尿抑制
 ●シルビニン錠   10mg×0.5錠 血圧抑制
 ●ファモチジン錠  20mg×1錠  胃酸抑制
 ●フェブリック錠  20mg×0.5錠 尿酸抑制
 ●ロスバスタチン錠   5mg×1錠   コレステロール抑制
 ●リクシアナ錠  30mg×0.5錠 血液凝固抑制
 ●ボナロン    35mg×1包   骨の代謝改善   
★治療薬と副作用①で述べた副作用だが、随分緩和された。
プレドニンについては15mg(3錠)がしきい値で、ムーンフェースや知覚過敏など一挙に緩和した。ただ、睡眠障害(早朝のめざめ)がおさまらない。

なお今後の治療方針について、主治医の見解は以下の通りである。
●そろそろ血栓の状態を確認し、改善していればリクシアナを停止。
プレドニンはあとしばらく7.5mg(1.5錠)を継続する。